2022年2月26日土曜日

意識という幻想

 音楽がどうして「音楽」として聞こえるのでしょうか。一音一音がつながって感情を呼び覚ますのは何故なのでしょう。言葉がどうして「言葉」として理解できるのでしょうか。一言一言がつながって意味を持つのは何故なのでしょうか。そもそも一音一言とはどういった区切りなのでしょうか。

 永遠に続く正弦波とは違い、人の声は非常に複雑な周波数の重ね合わせで出来ていて、それも一瞬で切り替わり同じ波形は二度と出てきません。にもかかわらずどうしてその一連の繋がりに意味を割り当てて概念を維持できるのでしょうか。そこには「意識とは何か」という問いに対して重要な要素が潜んでいます。と同時に私たちの「認識」が如何に曖昧さを許容して平滑化して成り立っているかという事にも興味が及びます。リアルタイムに状況判断を行う類のアルゴリズムは突き詰められると絶対値と曖昧さの間にある超えられない壁に突き当たるでしょう。その壁が私が研究者として今最も興味を持っているテーマです。

 今朝、飼い猫が亡くなりました。突然の別れでした。 最近は体力が落ち、高いところに登らなくなったり、歩くのが遅くなったりと、加齢による衰えが見えていましたが、本日早朝に突然倒れてそのまま帰らぬ存在となりました。 余りに突然の死別になんの感情もわかず、今は記録の為に一文を残す事が精...